ストーリー

はじまりは、2007年

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長野県の深い山あいに信級(のぶしな)という小さな集落があります。ここで作られたBrown Rice Café(ブラウンライスカフェ)の[オーガニック焙煎玄米パウダー]が、2019年に海を越えたアメリカで紹介され、大きな話題となりました。

はじまりは、2007年

Brown Rice Café(ブラウンライスカフェ)設立者のひとりである植野翔は、2007年に東京から信級に移り住み、伝統的な技術を持つ炭焼き職人に弟子入りします。日本では古来より「炭焼き職人は長生きする」といわれており、師匠もまた当時80歳を超えていたにもかかわらず、とてもパワフルでエネルギーにあふれていました。

ある日のこと、師匠の飲んでいた見慣れない飲み物が気になりました。ふと尋ねると、それは師匠自身が作った「焙煎した玄米を煎じたもの」だったのです。日本各地には、体調がすぐれないときに、煎った玄米を煎じて飲む「黒焼き」と呼ばれる民間療法があることを知った植野。このできごとが彼の大きな転機となるのです。

2013年、炭焼きに加えて、米づくりも手がけていた植野は、自身で育てた玄米を焙煎した「焙煎玄米製品」をつくりはじめました。炭窯の余熱を利用する玄米の焙煎方法に教科書はなく、最適な温度や焙煎時間をさぐりながら、試行錯誤を重ねる日々を送ります。

オーガニック焙煎
玄米パウダーの誕生

2016年、Brown Rice Café(ブラウンライスカフェ)のもうひとりの設立者となる後関武史と出会い、自身の製品をさらに進化させた、より安全で味わいやすい[オーガニック焙煎玄米パウダー]の共同開発を決意。

焙煎玄米のすぐれた効能を活かすため、粉砕方法や適切な粒のサイズを模索し、さらに試行錯誤することおよそ2年あまり。2019年1月、ようやくふたりが納得できる製品[オーガニック焙煎玄米パウダー]が完成したのです。

そして同年3月。全米最大のナチュラル系食品展示会「Natural Products EXPO WEST 2019」に[オーガニック焙煎玄米パウダー]を出展。高級チョコレートブランド、オーガニックアイスクリームショップ、グルテンフリーパウダーメーカーなど、さまざまな有名企業の開発担当者から、近年全米でブームとなっている抹茶につづく、新たな可能性あふれるフレーバー “Next MATCHA” として評価され、大きな注目を集めました。

オーガニック
焙煎玄米パウダーの
つくりかた

FARM

原料は厳選された国産の有機玄米のみ。甘みの強いジャポニカ米の最高品質種である、有機コシヒカリを贅沢に使用しております。

ROAST

厳選された有機玄米を、独自の方法で焙煎(ロースト)します。熱源は、炭窯で炭を焼いたあとに発生する「窯の余熱」だけ。ガスや電気は一切使用していません。

焙煎方法をもう少し詳しくご紹介しましょう。

作業はまず「炭焼き」からはじまります。一日かけて大量の木材を炭化させたのち、炭窯から木炭をすべてかきだします。そして炭窯に残った余熱だけを利用して玄米を焙煎するのです。炭窯の内部に全方向から発生する遠赤外線効果によって玄米のひと粒ひと粒はムラなく芯まで焙煎されます。

炭窯内部の温度変化は、季節や天候に大きく影響されます。そのため最適な焙煎を行うためには、経験にもとづいた高度で繊細なテクニックが必要となります。徹底した温度管理と焙煎時間の見極めのため、作業中はけっしてそばを離れることができません。

ガスや電気制御の窯を使って焙煎すれば、もっとかんたんに、たくさん製造することができます。では、なぜこのような手間をかけるのか。理由はとてもシンプル。それは焙煎香がひきたつおいしい製品をつくるためです。炭窯の余熱で焙煎するからこそ、玄米の芯まで熱が通り、ほかにはないBrown Rice Café(ブラウンライスカフェ)だけの「深いコク」がうまれるのです。

POWDER

仕上げの工程は、微粉末(パウダー)化です。特殊な粉砕機を使用して、じっくり時間をかけて微粉末化するため、粉砕時に余分な熱が発生せず、焙煎された玄米の変質を防ぎます。適切な粒のサイズに加工されたパウダーは、さらにつよい焙煎香を放ちます。

そして、製品づくりにおいて、なによりたいせつなものは信級(のぶしな)の豊かな自然。どこまでも澄んだ空気、緑におおわれた山々、そこから湧き出した美しい水。それらがあるからこそ[オーガニック焙煎玄米パウダー]をおいしくつくることができるのです。

原料は、厳選された有機玄米100%
コーヒーのように香り高く、チョコレートのように深く芳醇な味わい。

Can you roast like this?

PRODUCER: KAKERU UENO, TAKESHI GOSEKI
LOCATION: NOBUSHINA, NAGANO, JAPAN
ALTITUDE: 603m
VARIETAL: ORGANIC KOSHIHIKARI RICE